20世紀の名曲を歌う会 リハ見学

岐阜県で開催される「20世紀の名曲を歌う会」のリハーサルを見学しに行きました。

予定プログラムは下記の通り。
1 「水のいのち」(高田三郎)
2 「風のうた」(大中恩)
3 「追分節考」(柴田南雄)
4 「土の歌」(佐藤眞)


「追分節考」のリハーサルを拝聴できたことは、大変有意義な体験になりました。
楽譜を見ずに聴いても面白く、楽譜を見ながら聴いても面白い作品。

普通の合唱曲ではなく、変わった仕組みで演奏されます。

楽譜には、半ページ、またはもっと短い旋律やコーラスが複数掲載されており、各小曲にそれぞれ「お」や「い」などの記号が割り振られています。

指揮者は、各記号が表示されたウチワを時に1つ、時には複数掲げ、歌い手は記号通りの曲を歌います。
歌う場所はステージのみならず、客席も使います。

あるグループは、記号「お」の楽譜を歌い、またあるグループは、記号「い」の楽譜を歌う。つまり、色んな曲がごちゃごちゃに混ざり合って流れるのです。

ウチワを掲げる時間、全体の演奏時間、ウチワの組み合わせ、などは指揮者に委ねられており自由。

団員は、ウチワの表示を次から次へと確認して、歌い分けます。

この楽曲の大きな特徴としては、尺八のパートがあることです。
追分節考を1000回以上演奏されているという関先生の尺八は、美しく、どこか懐かしさを感じさせる素晴らしい演奏でした。

リハーサルを見学できてよかった、と申しますのは、なかなか面白い仕組みの曲のため、歌い手がウチワの表示に戸惑うというトラブルが起こったり、歌う場所、並び方によって、耳に届く時の効果が全然違うことを試している段階を、共に体験できたからです。

うまくいかない時の演奏は、意味不明で、ごちゃごちゃした音楽であったのに、だんだん演奏が整理されていくことによって、まるで自分がどこかの村にいて、遠くから尺八の音やお座敷歌が聴こえてくるような、風景が見えるような不思議な体験ができる楽曲であることがわかります。

本番当日の演奏もきっと素晴らしいものになると思いますが、リハーサルで作り上げていく過程を見れたことが、もう何より感激しました。
遠かったけど、岐阜に行って本当によかった!
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